2011年10月17日月曜日

対人関係

























お坊さんの話を聞く機会があったのですが、お題は対人関係。
ある陸上自衛隊員からの相談を受けたそうですが、自殺をする人が
毎年何人かいるそうで、身体を鍛えて技術をみがいても心を鍛えることは
難しいと。
ほとんどが対人関係にうまくいかず自ら命を絶ってしまうらしい。
それほど、心身ともに充実させることは難しいとお坊さんは言う。
生きていれば、家族、親戚、友達、職場の人たちなど
様々な人と接する。
誰でも良い関係が築けるわけでもなく、人はそこに悩みを抱える。
お寺に来る人達に「生きていてなにが一番困りますか?」と聞くと大体が対人関係らしい。
どちらかというと縦から横のつながりになってきているから人との接し方やつながりがギクシャク
してしまうことが多く、先輩後輩ではないけれど、ある程度の縛りというかはっきりとした関係を
経験することなく社会に出ると縦の関係に上手く適応できずに悩みを抱えることが
多いらしい。
修行道場では入ってきた人の順に上下関係があるからいざこざが少なく、明確な基準があるからこそ人間関係を築き安い環境になっていると。でも、いじめはあるらしい。
いじめをした人は道場を破門。二度とお寺の世界には戻って来れないそう。
いじめをする人もいれば、いじめられる人もいる。そして、それを見つけてくれるのも人であると。

結局、お坊さんが言いたかったのは人との関係を築くのは簡単ではないし、
難しいけれども助けてくれるのも人ですよ。だから、常日頃から人には優しく思いやりを
もって接しなさいと。

頭でわかっていてもなかなか難しい。